ネット遊び

ゴッゴル」たるキーワードが旬だ。

これは、簡単に説明すると、SEO(Search Engine Optimization)を使ったネット遊びである。SEOとは直訳すれば、「検索エンジン最適化」のことで、GoogleやYahooなどの検索エンジンから、自社(個人)のWebサイトをできるだけ上位に表示させるために、様々な方法でサイトを最適化していくことである。

このSEOの腕を競って、その上位入賞者には賞品を贈呈しましょうという企画を、SEO-Associationという団体が始めた。その第一回目のお題が「ゴッゴル」だったというわけだ。元々何も意味のない言葉を題材に選ぶことで、正規の検索ユーザの邪魔をしなように配慮しているらしい。(すでに流通している言葉をキーワードにすると、本当の情報が、この「遊び」によって錯乱するから)

インターネット上で、誰かがこのような「イベント」を開催し、影響力のあるサイトや会社の支持が得られれば、そのイベントは一晩で一気に広まる。そして、すぐに便乗ビジネスが登場し始め(現に、このキーワードでGoogle検索した場合、数件のアドワーズ広告が表示される)、それはただの「遊び」から「ビジネス」へと変化していくのだ。

そもそも、このSEO-Associationという団体は、Su-Jineという会社が運営している。この会社は、SEOをネタに飯を食っているところらしく、恐らく今回のイベントも、会社の知名度向上が狙いだと予測できる。とすれば、今回のこの企画は、ネット上の話題を席巻できたという意味では大成功だといえるのではないか。

自分は、企業のこのような利益追求の手段を否定はしない。インターネットの特性をうまく利用し、合法的かつ効率的に目的を達成しているという点では、なかなかうまいことやっていると思うからだ。しかし、自分はこの「ネットイベント」?に参加する気もないので、金輪際このキーワードには触れませんが、(無意味なアクセスが増えるのも嫌なので)、このコンテストの結果だけには、少々興味を持って見守ってみたいと思っています。単純に、参加サイトがいかにしてSEO対策を行っているかが気になるのでね。。。