Blogのジャーナリズム性

テクノラティ、衆議院選挙に関する“生の声”を提供 [CNET Japan]

テクノラティジャパンは8月8日、参議院での郵政民営化法案否決に伴う衆議院の解散を受け、ブログ検索サイト「Technorati.jp」において「選挙特集コーナー」をトップページに開設した。同社では、今後、衆議院選挙に関する話題を取り上げるブログが増えると予想し、選挙に関するブログ記事を集めた特集を組むことで、ユーザーが選挙の大勢を把握するのに役立つと考えた。
Blogが本来の存在意義を発揮させる流れが、とうとう日本にもやってきたようだ。Blogは本来、市民のジャーナリズムを実現する手段として米国で発達してきた。しかし日本に輸入されてからは、日記作成ツールとしての肩書きが一人歩きしたため、世論形成に影響を与えるようなインパクトを持つまでには至らなかった。

米国Technoratiでは、2004年の大統領選挙において、CNNなどと組んで選挙演説中や演説直後の共和党派、民主党派のブログの数の推移をテレビ局にリアルタイムで提供した実績がある。今回の特集は、いわばその日本版へ向けての最初の取り組みともいえる。
今回の衆議院解散を受けてのTechnorati.jpの動きは早かった。これはもちろん、米国での実績があったからだろうが、解散後数時間でこのサービスをリリースしていたのには驚いた。(といっても、クエリへのリンクを張っているだけだけど・・・)

何はともあれ、Blogが今回の選挙に少なからず影響を与えることは確かである。また逆に言えば、Blogが日本においてジャーナリズムの役割を果たすことが出来るかどうかが試される、最初のイベントとも言える。

米国でBlogが本格的にジャーナリズムとしての力を発揮し始めたのが、2001年9月11日の同時多発テロの時だ。そして今回の衆議院議員選挙の投票日も9月11日。そこには、ただの偶然とは思えないBlogの運命的な行方を感じずにはいられない。

Technorati.jp
http://www.technorati.jp/home.html
テクノラティ衆議院選挙に関する“生の声”を提供--テレビや新聞との連携も - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20086238,00.htm?ref=rss

, , , ,