ATS による書類審査の自動化

IT に力を入れている外資系企業では、ATS (Applicant Tracking System) というものを使って書類選考を自動化しているところがある。

これは主に英語圏外資系企業に多い。というのも、日本語だと同じ意味の言葉でも平仮名、片仮名、ローマ字などの複数の表現方法があり、コンピュータによる判断が難しいためだ。ATS ではあらかじめプログラムに抽出基準を設定しておき、応募されたレジュメがその基準を満たしているかどうかで合否を決める。

ATS は日本におけるセンター試験のような位置づけで、主に「足きり」に利用される。その為、ATSが審査対象とするのは学歴や希望勤務地、保有資格などの比較的カテゴライズが簡単な項目に限られる。

もちろん、現時点で ATS によって最終合否が決まるなんてことはないのだが、きちんと対策をしておかないと門前払いをされることになるので注意が必要。

一昔前までは、その会社に対する熱意とか、仕事に対する意気込みなんてものを、きちんと自分の言葉で伝えることさえ出来ればよかったのだが、今ではコンピュータに対して良い印象を持ってもらうように工夫しなければならない時代となってしまった。「人対人」のコミュニケーションが優れている人でも、まずは「人対コンピュータ」の壁を越えなければならないのだ。

しかしまぁ、これは対策さえきちんと行っていれば済む話なので、そんなに恐れることもないだろう。最終的には面接でその人の人間性が試されるわけだし。さすがに面接までコンピュータで自動化されるような時代は来ないと思うので。

一歩上いく英文履歴書の書き方、使い方(6)
http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/e_resume06/e_resume01.html

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