BOINCで気象変動などを解析中

グリッドコンピューティングを使って、世の中に貢献中。

といっても、そんな偉そうなことをしているわけではなく、ルータ兼テスト用サーバとして利用しているマシンの空き時間を、BOINCを使ったグリッドプロジェクトに提供しているというだけの話。

グリッドコンピューティングの存在については前々から知っていたものの、自由にCPUを提供してあげられるようなマシンを今まで持っていなかったので、やれずじまいでいた。

しかし、先日テスト用のサーバをアップグレードして、更にディスプレイなどを衝動買いしてきたので、その勢いで(どんな勢いだ・・)BOINCの設定もしといた。普段は電源入れてほったらかしのマシンなので、この機会にフル活用させてやろうと思ったのだ。

現在参加しているプロジェクトは、気象変動の解析を行うclimateprediction.netと、白血病などの特効薬の研究に必要な蛋白質の解析を行うPredictor@homeの2つ。地球外生命の探索を行うSETI@homeにも参加したいと思ったが、先日、地球外生命体の存在確立について否定的なエントリーを書いたばかりで、自己矛盾を感じそうなのでやめといた。

気象変動の解析は、例えば長期予報の正確さを改善することなどに役立つ。気象解析はカオス理論の実例としてよく取り上げられる話題で、突き詰めていくとかなり興味深い分野である。

現時点で、完全無欠な長期予報は不可能だとされている。なぜならば、今後数週間の気象変動を知るには、大気中の分子の位置や速度などを正確に把握する必要があるからだ。もし、予想を開始するにあたっての初期条件(先に述べたような分子の位置や速度)が一つでも間違っていれば、それが数日後には幾何学数的な大きさの違いとなって現れ、もはや予報としての正確性を失ってしまうことになる。

しかし、今現在の世界中の分子情報(初期条件)を正確に把握することなど可能だろうか?もちろん答えはNOである。しかし「精度を上げる」ことは可能だ。今も世界中でスーパーコンピュータを利用したり、私が参加しているようなグリッドコンピューティングを利用したりして、解析作業が進められている。

まぁ、なんというか、つまり私は、「雨男」とか「雨女」とかって、信じない人なんです。(→すごい結論・・・。)

追記
そういえば昔、職場でSETI@homeを動かしてて逮捕された人がいるので、くれぐれも会社や学校でやらないように気をつけましょう。。。

BOINC(Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)
http://boinc.berkeley.edu/
ClimatePrediction.Net
http://climateprediction.net/
Predictor@Home
http://predictor.scripps.edu/
Seti@home
http://setiathome.ssl.berkeley.edu/

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