線路を走る責任

線路を歩いていると色々な人との出会いがある。

人生においては、時として自分一人でわが道を突き進んでいるかのような錯覚に陥ることがある。しかし、実際は星の数ほどの人との出会いと別れが存在し、その一つ一つが自分の線路のポイント切り替えに影響している。

朴訥としたレールを歩むことを忌み嫌った結果、自分勝手に脱線して他人に迷惑をかけることもある。そんな時にも、いつも誰かが線路の修復を手伝ってくれていたはずだ。

「自分で決めたことだから」と、他人の忠告を無視して生きることは自由だが、常に自分がレールから脱線しないかと心配して見守ってくれている人がいることを忘れてはならない。乗客一人で走る電車などないのだから。