稲川淳二の怖い話
稲川淳二「あなただけに語りかけるリアル怪談」を聴いてみた。
先週から風邪で微熱が続き、何をするにも集中できない状態だったので、iTMSでオーディオブックでも買って聴こうかと思っていたところ、稲川淳二の怖い話を偶然発見して、発作的に買ってしまった。
元来、幽霊やら心霊現象やらUFOやらの非科学的なものは全く信じない人間なので、怖い話を聞いても全然怖くはならないのだが、稲川淳二が最近怖い話だけで食っていっているという話を聞いて、どれほどのものかと興味をもった次第なのだ。
で、聴いてみた感想。「怖がりな人が聴いたら怖いんだろうな」。
これだけで終わってはつまらないので少し補足すると、この人は効果音の発音が実にうまい。真夜中の廊下を人が近づいてくる音などは、とてもリアルだ。そしてもちろん話の進め方も上手なので、実際に自分がそこにいるような臨場感を与えてくれる。
個人的には3話目の「林間学校」が好きだ。怖いとか怖くない以前に、情景描写や子供たちの動きが鮮明に描き出されており、どこか懐かしい思いに浸ることができる。
自分としては、この稲川淳二の話しっぷりを暗唱できるようにして、怖がりな奴に無理矢理聴かせるこという楽しみができて、とても満足な買い物だったと思う。