現実を見よう

コンピュータ技術は日進月歩で進化している。

システムエンジニアにとっては当たり前のことなのだが、フィリピンに来てからの1年はこのことから目をそらしてきたように思う。先週からセミナー用の開発環境をFedora Core4を利用して作っているのだが、分からないことが多すぎて少々焦り気味。。。

私の技術は1年以上前に停止しているので、LinuxについてもFedora Core1辺りの知識で止まっている。当然、Fedora Core2から標準採用されたSELinuxの使い方なんて知っているはずもなく、かなり参る。。。TEって何ですか?RBACって???JICAフィリピン事務所の入ってるビルの名前だっけ?(それはRCBC)・・・という感じだ。

セミナーでは複数の教職員が作成したPHPスクリプトを各自のユーザディレクトリにアップロードしてもらう予定で、先週もその為の環境作りを行っていたのだが、これが全くうまくいかない。

私の知識は上述のようにFedora Core1で止まっているので、Apacheも1.3系の設定しか分からない。ましてやSELinuxなどチンプンカンプンである。私は自分の知っている限りの知識で環境を構築して一通り設定をしたのだが、いざブラウザを使ってユーザディレクティブにアクセスしてみても、403Errorでアクセスできないのだ。パーミッションの設定が間違っているわけでもないので、なんで403が出るのかが分からずに、しばらく「ぽかーん」としていた。

いつまでも「ぽかーん」としていてもしょうがないので、Google先生に尋ねてみたところ、SELinuxに関係がありそうなことが分かってきた。SELinuxなんて、言葉は聞いたことあるけど、設定の仕方なんて分かりゃしない。けど、勉強しないことには環境が作れない。ということで、久しぶりにLinuxの勉強をするはめに。

最終的にはSELinuxの設定をきちんとしてやることで問題は解決したのだが、改めて技術革新の早さに驚かされた。いやいや、ちゃんと勉強を続けないとやばいですね、この業界。フィリピンに1年いる間に怠けすぎました。

しかし、思考回路が「楽をしよう」という考えを優先させるようになってしまってて、一時は「Fedora Core1でやればいいかぁ。そしたら知ってることだけでやれるし」なんて思ったりもしちゃったわけです。けど、新技術の移転に来ている人間が、新技術から逃げてどうする・・・というジレンマに悩まされ、現実逃避することを止めました。

ぶっちゃげ、配属先の先生達からSELinuxに関する質問が出るとは思ってないのだが(そこまで技術レベルは高くないので)、その事実に高をくくって知ってることだけでお茶を濁してしまうと、結局後悔するのは自分自身だ。技術屋である以上、自分自身が技術革新していかないとボロが出る。あー、勉強しよ。。。

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