クール ビズ(cool biz)
電力消費を抑え地球温暖化防止につなげようと、環境省が公募したノーネクタイなど「夏のビジネス軽装」の愛称について、小池百合子環境相は27日、「COOL BIZ(クール ビズ)」を選んだと発表した。
「COOL BIZ(クール ビズ)」とは、「省エネルック」に代わる夏の新ビジネススタイルの愛称だそうだ。京都議定書の目標達成を目指して、「夏の冷房を28度に設定しても、職場で涼しく効率的に格好良く働くことができる」スタイルを推奨していくという。
真夏にスーツとネクタイを着込んで外出するというシチュエーションは、私が世の中でベスト10に入るくらい嫌いな行為なので、ノーネクタイ・ノージャケットスタイルがビジネスの世界において「正装」扱いされれば、これ以上の嬉しい話はない。
服装について最近「時代」を感じたのが、先日のライブドアとフジテレビの和解発表記者会見の映像。おやじスーツをビシッと決め込んだフジテレビ・ニッポン放送陣営に対して、ライブドアのほりえもんは、Vネックのシャツにチノパンというラフな格好。IT業界の中でも特にベンチャーの人は、本当にスーツを着ないというイメージがある。
そして、熱帯モンスーン気候のフィリピンでは、男性は「バロン」と呼ばれる、バナナの皮で作った薄手のシャツが正装とされている。もちろんノーネクタイ・ノージャケット。バロンは、風通しがよく、内側に熱が篭らないので、さすが常夏の国の正装といった感じだ。
いずれにせよ、ビジネス界において「COOL BIZ(クール ビズ)」がちゃんと浸透してくれることを望みます。環境省も、ただのキャンペーンとしてやるのではなく、具体的な指針を示して、ノーネクタイ・ノージャケットの実現に本腰を入れてもらいたいものです。