ブタンディン(ジンベイザメ)と一緒に泳いだ

ルソン島南部のソルソゴン州ドンソールにて、ジンベイザメと一緒に泳いできた。

世界最大の魚であるジンベイザメだが、地元ではButanding(ブタンディン)という愛称で親しまれている。大きいものになると20mにもなるといわれているが、実際に見れるのは10mくらいのジンベイザメ。それでも、近くでみるとめちゃくちゃデカイ。

ドンソールのジンベイザメは、密猟者による乱獲が行われたという経緯もあって、現在はWWF(World Wide Fund for Nature)の保護下にある。その為、観光目的でジンベイザメと一緒に泳ぐ際には、事前に観光オフィスでWWF作成のビデオを見て勉強することが義務付けられている。ビデオでは、ジンベイザメに触れてはいけないとか、写真撮影の際はフラッシュを使わないようにするなどの、禁止事項がいくつか紹介されている。

ビデオで勉強したあとは、実際にジンベイザメを探しにバンカーボートで出発。船頭さんが、海面の微妙な影や、海上に現れたヒレを人並みはずれた視力で探し出し、船をジンベイザメに寄せる。そして、案内役のダイバーが最初に飛び込んで、ジンベイザメをぴったりマークする。案内役のダイバーからOKサインが出ると我々も飛び込んでジンベイザメを追いかけるという感じ。実際の泳ぐ速度は、我々がフィンを使って泳ぐのと同じくらいのスピードなので、かなりゆったりだ。

それにしても、ジンベイザメと一緒に泳げるなんて、当然のことながら始めての経験なので、本当に感動だった。ジンベイザメと同じ視線、同じ速度で泳いでいると、ジンベイザメの子供になった気分で、なかなか心地よかった。

(写真はすごい微妙ですが、上にいるのが私で、下にうっすら見えるのがジンベイザメの背中です。)

WWF
http://www.wwf.org/

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