フィリピンIT企業活躍

ターボリナックス、Windows互換環境「David」を標準搭載へ [PC WEB]

ターボリナックスは21日、フィリピンの新興ソフトウェアベンダーSpecOps Labsとの間に、Linux上でWindows用アプリケーションの実行を可能にする「David」の独占販売契約を締結したことを発表した。同社の次期デスクトップ製品に標準装備される予定。

フィリピンIT企業、SpecOps Labsが頑張っている。日本のLinuxデストリビュージョンであるターボリナックスに、同社が開発したアプリを搭載することになったようだ。

搭載予定のアプリは「David」という、所謂Windowsアプリのエミュレータソフトだ。技術的にはWINE(WINdows Emulator)という枯れた技術をベースにしたものなで、目新しいものではない。WINEが開発された当初は動作するアプリが少なかったため、あまり普及せずに廃れてしまった感があったのだが、ここにきてフィリピンのSpecOps Labsがうまいことリサイクルしたという感じだ。

一昔前もに、Lindows(日本ではLinspire)がWINE技術を利用し、Windowsアプリを使えることをうたい文句にして頑張っていたが、日本では影を潜めつつある。当時エッジ(現、ライブドア)が販売権を持って売り出していたが、あんまり伸びなかったらしく、つい先日この事業から撤退したばかりだ。

先日の「フィリピンLinux立国化」計画ではないが、Devid技術を駆使してWindowsアプリをLinuxで動かすということが普及すれば、この国の違法ソフトウェア問題にも一石を投じることができるのではなかろうか。

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