ブログ考(1) - 終わりのない作業

なんだかんだで2年半くらいブログを続けている。

Proust Cafeがまだブログではなく、普通のホームページだったころからカウントすると、3年以上経ったことになる。あまり物事が長続きしない性格なのだが、ブログだけは今後もやめる予定はない。

最近ブログを始めた友達に「どうしてそんなに長続きするの?」と聞かれたことがある。なんでだろう?自分なりに色々考えてみたが、一番の理由は「無理をしてない」ということだろうか。今まで自分がトライしてきて、途中で挫折してしまったものについて考えてみると、共通して言えるのが「完璧を目指しすぎていた」ということだ。「どうせやるんなら○○を目指すぞ!」とか「○○を達成しないと意味がない」という目標設定を最初に行い、その為にかなり厳しいスケジュールを組んできた気がする。

もちろんん何かを成し遂げるためには「目標」というものがとても重要で、ゴールが明確になっていないマラソンを続けることほど辛いものはない。しかし、無理なスケジュールを立てすぎるのもよくない。毎日これだけはヤル!と決めてしまった後に、何等かの理由でそれが達成出来ない日があったとする。そうすると小市民の私は「あー、やっぱり自分には無理だったんだ」と、計画自体に終止符を打ってしまう。(そこで計画を練りなおさないのが小市民である所以)

しかし、ブログにしても日記にしても、その行為自体には「ゴール」も「目標」も存在しない。それなのに毎日ブログを書くようにしているのは、思考の整理の為であったり、記憶の定着化であったりする。また、別にアフェリエイトで食っていきたいなどとはこれっぽっちも思ってないので、読者に阿るようなこともなく、好きなときに好きな話題について書いている。

もちろん、ブログを長いこと続けていれば、鼻白むような出来事もいくつかあった。私の記事が2chのスレで晒されて辟易したこともあったし、Marcel Proustの情報を求めて来た人から「紛らわしい」と怒られたりしたこともあった。

しかしそれでも今まで続けてこれたのは、何よりも「書く」という行為が好きだからだ。何でもそうだが、好きなことは長続きするし、嫌いなものはすぐにやめてしまう。そして、ブログを書くという行為はゴールがない故に、いつ止めてもいいし、いつ再開してもいい。そんな気楽な存在で、終わりのない作業だからこそ、自分も無理することなく続けられているんだろう。

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