考古学研究会

年に一度の大掃除を実施した。(なぜこの時期に??)

っても、エアコンと空気清浄機のフィルターを洗っただけだ。掃除機などという先進的なアイテムは一切使わない。理由は一つ。部屋の奥深くに眠っている掃除機を取り出すのがめんどくさかったから。

さすがに一年もフィルターの掃除をしていないと、すさまじい厚さの埃の地層にめぐり合うことが出来る。飛鳥時代の石器が発掘されそうな勢いだ。先人の生活に思いをはせながら、フィルターという「遺跡」を傷つけないように慎重に発掘作業を行う。途中、恐らくこの時代の歴史教科書を塗り替える大発見となるだろう物の発掘に成功した。約1200年前の蛾のミイラである。前方後円墳の中心部に祭られた御神体は、周りに多くの蚊を従え、やすらかな眠りについていた。最後に慎重に水で洗い流すと、フィルターは1400年前の輝きを取り戻し、再び新鮮な空気の精製を始める。

つまり、こんなロマンチックな物語を想像しながら作業を行わないと、あんなエゲつない物体を扱うことは不可能だということだ。