Samakana レイテ公演

先月大規模な地滑り災害が起こった南レイテ州にて人形劇の公演を行ってきた。

blog-photo-20060325.jpg今回はマニラを中心に活動する人形劇団 Samakana のメンバーとビサヤ地方に住む協力隊員の合計11名で被災地を訪れ、土日を利用して3公演を行った。

公演を行った3箇所は、いずれも被災家族や孤児となった子供らが生活する学校や宿泊施設で、その中には先日の記事で人身売買が行われていると指摘されていたクリスト・レイ高校も含まれる。

南レイテ州はミンダナオ島などと同じく協力隊員の渡航が制限されている地域のため、計画段階で様々な困難が立ちはだかったのだが、現地の隊員や理解のあるJICA職員の方々の協力により、なんとか早い段階での公演を実現することができた。

blog-photo-200603252.jpg左の写真は、被災地から川一本を隔てた場所から撮影したもの。山肌がV字に抉り取られ、そこにあったはずのギンサウゴン村は跡形もなく土砂に押し流されている。救援活動は既に打ち切られているため、今も多くの亡骸が土砂の下に埋まったままだという。

被災から1ヶ月が経過しており、避難所での生活は落ち着き始めている様子だったが、バランガイ(村) の復旧や職を失った大人たちへのサポート、中断している学校教育をどうするのか等、まだまだ課題は山積している。



地滑りは秒速20メートル 京大研究者らレイテ島調査 - asahi.com
http://www.asahi.com/science/news/TKY200603260274.html