Google 中国の検閲に協力

グーグル、中国で新サイトを公開へ--検閲導入ではやくも波紋 [CNET Japan]

Googleは米国時間24日、中国で新しい検索/ニュースサイトを立ち上げることを明らかにした。このサイトでは情報を検閲し、中国政府に批判的と思われるコンテンツへのアクセスを規制することになるが、同社はこの措置について、コンテンツの一部でもユーザーに提供したほうが、まったくしないよりもましだからと説明している。

「台湾独立」「天安門事件」などのキーワードで検索しても全くヒットしないような仕様にすることで、中国政府とGoogleが同意した模様。以前、「中国政府のネット検閲」でも書いたが、このような政策が中国の経済発展にとってプラスになるとは考えがたい。

Googleは、「検索サービスを全く提供しないよりはマシ」と開き直っているようであるが、果たしてそうだろうか?Googleがこのような方向に動いたことで、様々な副作用がでるであろうことは、私でも容易に想像ができる。

例えば、NGワードの隠語を用いることで検索エンジンにヒットさせようとするサイトが現れるだろうということ。そうなれば、いたちごっこになってしまい、ネットワーク上に無駄なトラフィックが溢れることになる。

この問題は一国のIT政策という低次元なフィールドで議論されるべきことではなく、政治問題として国連レベルで扱うほうがベターだと思われる。しかし先日、国連はインターネットの統治問題について実質的にタッチしないという姿勢を表に出したばかりである。

Reporters Without Borders国境なき記者団)もGoogleのこのような姿勢に対して「道義に反する」と遺憾の意を表明している。当然のことだろう。

グーグル、中国で新サイトを公開へ--検閲導入ではやくも波紋 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20095110,00.htm?ref=rss
「台湾独立」不表示…グーグル、検閲に協力し中国進出 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060125i111.htm?from=main1
Proust Cafe: 人権支援報告の持つ意味
http://www.proustcafe.com/archives/2005/03/post_327.html
中国のネット検閲をめぐって--「国境なき記者団」の考え - CNET Japan
http://japan.cnet.com/column/pers/story/0,2000050150,20094465,00.htm

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