Sampalok Lake

穏やかに晴れ渡った気持ちのよい日曜日。

lake今日は朝からお隣のSan Pablo市にあるSampalok Lakeに行ってきた。湖の周りには、車2台がギリギリすれ違える程度の道が整備してあり、今日のような陽気の休日にゆっくりするには最適な場所だ。一周5Km程度のほどよい距離なので、散歩するもよし、ジョギングするもよし、自転車をこぐもよしといった感じ。

湖に着いた我々は、サイドカーをつけた「トライシクル」タイプの自転車を一台借りて、普段歩くのよりもずーっとゆっくりのスピードで湖周をこぎすすめた。この遊歩道は生活道路も兼ねているので、昼間から酒をあおるオヤジや、洗濯をするおばさん、そして湖で泳ぐ子供達などの「自然な情景」に触れることができる。歩くよりもゆっくりのスピードのため、見慣れたフィリピンの光景も、普段とはまた違ったものに見えるから面白い。

inuまた、この遊歩道では沢山の犬たちと、少しの猫、そして正体不明な大きな鳥(写真参照)も観ることができる。犬も穏やかな陽気と静かな土地柄の影響か、みんなとてものんびりしている。フィリピンの犬は、オドオドしていて人間を怖がり、気兼ねしながらゴミをあさっているというイメージが一般的なのだが、どうやらここの犬たちはちょいと違うみたいだ。落ち着き払っていて、見慣れぬ人間に出会っても動じない。そして、自分のペースを崩さずに穏やかに生きているような感じがした。

湖の水と、湖畔に差し迫る森林の影響か、気候も街中に比べたらとても過ごしやすい。意識をそちらに向けさせない程度のかすかな涼風。気持ちをげんなりさせない程度の温かい木漏れ日。湖畔を形成する森羅万象がほどよい中庸を保っているが故、我々に対してマイナスの感情を感じさせるすきを全く与えない。

「全ての構成要素がほどよい」という情況が、これほどの心の平静と充足感を与えうるものだとは、正直思わなかった。歴史的建造物もなければ、名物料理も何も無いようなただの湖。しかしここには、「フィリピンの生活」が確かに根付いていたし、何よりも「人の心を落ち着かせる」という飛び切りの効用がある。また一つ、フィリピンの好きなところができた。

Sampalok Lake
http://warlock.msc.net.ph/cyberfair_2004/cityofsevenlakes.html

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