ほっとけない 世界のまずしさ

The ONE Campaignが、世界規模への拡大をみせている。

The ONE Campaign最近MTVなどのCMでもよく目にする「The ONE Campaign」は、「援助資金を国家予算の1%に」というスローガンのもと、エイズや貧困など、世界が抱える問題に関して米国内での認知拡大を図るために始まった。

日本でもこのキャンペーンに呼応するように、国連で採択されたミレニアム目標(2015年までに世界の貧困を撲滅するという目標)の実現を目指して、様々な分野のNGO団体が協力して「ほっとけない 世界のまずしさ」という活動を進めている。

ほっとけない 世界のまずしさ」プロジェクトでは、

1.援助の方法を
ちゃんと貧しい国の貧しい人達が、自分達の力で食べていけるような長い目で見た支援の方法に変えていきたいのです。

2.悪循環に完全にはまってしまっている国の
借金を帳消しにしたいのです。それは、借金をさせた先進国側にも責任があると考えるからです。
 
3.今の貿易の仕組みを変えたいのです。
富める国にはどんどんお金が集まる。貧しい国からはどんどんお金が出て行ってしまう。このような仕組みの現在の貿易の仕組みを根本から変えていきたいのです。

という3つの大きな活動方針を掲げている。

個人レベルでこれらの活動に貢献したい人には、WhiteBandの購入を呼びかけている。WhiteBandは、7月2日より全国主要書店、タワーレコード(渋谷店、新宿店での先行発売)、フランフラン全店にて販売予定とのこと(一本300円)。

また、ちょうど今日(7月2日)は、世界7カ国で「Live 8」が同時開催される。Live 8は、7月6日にイギリスのスコットランドで行われる主要8か国首脳会議 (G8サミット) に先立って、世界規模の問題に対する意識を高めることを目指して行われるチャリティーコンサート。時差の関係上、コンサートの口火を切るのは日本(幕張メッセ)となる。

2005年という年は、7月にG8、9月に国連総会、12月にWTOなど、世界的に注目される国際会議が立て続けに開催される。世界中の援助団体やNGOも、これを機に貧困問題解決の為の大きな一歩を踏み出そうと、様々な動きを活発化させている。また、イギリスや、フランス、ドイツなどの一部の先進国では、援助の増額や返済不可能な最貧国の債務の帳消しを決定した。

このような世界的な流れの中で、日本という国がどのようなアクションを起こすのかは、世界中が注目するところである。小泉首相が先日、感染症対策として世界基金に5億ドルの拠出を表明したのも、このような世論の流れを受けてのことだ。

国連のミレニアム目標達成までのリミットは残り10年。目標をただの目標で終わらせないためには、私達一人一人が意識改革を行う必要がある。個々の力は微力でも構わない。小さな一歩を踏み出すことが重要なのだ。

いま世界では3秒にひとり、子どもが貧困から死んでいます。1日だと3万人。
1日1ドル以下の生活をしている人は12億人、きれいな水を飲めない人は10億人以上、
読み書きのできない大人は8億6000万人、これまでエイズで死んだ人は2000万人。

The ONE Campaign
http://www.one.org/
ほっとけない 世界のまずしさ
http://www.hottokenai.jp/
LIVE 8 – The Long Walk to Justice
http://www.live8live.com/
UNICEF - SOWC05
http://www.unicef.org/sowc05/english/

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