GNPと幸福度

フィリピンに対するイメージを、データで証明してくれているサイトを発見。

協力隊員同士でよく話題にあがることの一つに「フィリピン人の幸福度」がある。フィリピンという国は、経済的に決して裕福ではないし、GNP/capita(国民一人当たりのGNP)も1050米ドル(2003年)と、決して高い水準ではない。

しかし、協力隊のみんなは常々「フィリピン人って、幸せそうだよね」と思っている。お金やモノがなくても、家族や大切な人と一緒にいれるだけでとても幸せそう。そして、どんな状況でも「楽しむ」技術を知っており、常に笑顔が絶えない。これらは、日本人がフィリピンに住んだ際に、誰でも一度は感じることだろう。

もちろん、これは私達が無意識のうちに日本人の幸福度と対比させた結果の感想であり、絶対値的なものではないと思っていたのだが、World Value Surveyの調査結果を見る限りでは、フィリピン人の幸福度は世界でも上位に位置していることが分かった(図を参照)

このグラフは、各国のGNP/capita(国民一人当たりのGNP)と幸福度との関係を表したものだ。グラフの左上にフィリピンがあるが、これは「GNP/capitaは低いが、幸福度が高い」ということを表している。この結果には、思わず納得である。

また、フィリピンから目線を右に移していくと日本を見つけることが出来る。つまり、フィリピン人と日本人の幸福度は同じレベルということだ。個人的には、ちょっと疑問を感じたが、このデータがどのような根拠で算出されているかまでは不明だった為、これ以上突っ込みようがないので、思考を停止した。

まぁ、データとしては少々古いのだが、大きな傾向としては間違ってないのではないのではなかろうか。いずれにせよ、「フィリピン人は幸せそうだ」という我々の意識を、データで証明してくれるものを発見できて、ちょっと嬉しかった。

World Value Survey
http://www.worldvaluessurvey.com/