久しぶりのオヤジ飲み

お隣のオヤジから、久しぶりに飲みに誘われた。

っても、居酒屋に行くわけでも、おねーちゃんバーに行くわけでもなく、俺んちとオヤジの家の間の庭で、テーブル広げて飲み会をするという、いつものスタイル。オヤジと飲んでると、Guardiansのオヤジ達がぞくぞくと集まってくる。

いつもどおり、オヤジ達は日本人がいるということを全く無視して、タガログ語でしゃべりまくっているのだが、たまに忘れていたかのように、俺に英語で質問をしてくる。それも毎回同じネタが多いから笑えてくる。

例えば、「お前は侍か?」という質問。うーん、すごい難しい。日本人同士の会話で、この質問をされたのならば、精神論的に「侍魂を持っているのか」というような按配になるのだろうが、このオヤジの質問の意図するところは、俺が日本ではちょんまげを結って、刀を持ち歩いていたのか?というニュアンスなので、否定せざるを得ない。

また、「今度俺に空手を教えてくれ」とかも、よく言われる。「日本男児=空手が出来る」というイメージは、どこから発生したのかわからないが、フィリピンオヤジが持っている日本人の代表的なイメージであることは確かだ。

毎度毎度飲み会の度に、同じオヤジに同じ質問をされるのだが、別に悪い気はしない。オヤジ達と酒を飲み交わし、同じ空気を共有できるだけで、俺にとってはとても楽しい時間なので。