絶妙なタイミングでのご招待

今晩は、お隣のサリーさんに飯を食わせてもらった。

サリーはいつも、絶妙なタイミングで俺に飯を食わせてくれる。というのも、サリーが俺を飯に誘ってくれるのは、とーってもお腹が空いているときなのだ。

別にこちらから「お腹空いててさぁー」とか言ってるわけではないのだが、なぜか家に食べ物が何もなくてハラペコのときや、夕飯を作るのが面倒でビールだけで済ませようと思っているときに限って、「晩御飯食べなー」と言ってくれる。

こればっかりは、サリーの超能力としか思えないのだが、いずれにせよありがたいことである。特に、サリーの作るブコサラダは絶妙な味で、俺の大好物の一つだ。ここラグナ州はブコパイやブコジュースなどの、ヤングココナッツを使った食べ物が名産品となっている。

ブコサラダもその一つで、切干大根状に切ったブコに、レーズンやコンデンスミルクなどをまぜて作る、デザート風サラダだ。冷凍庫で凍らせて食べるとシャーベットみたいにシャリシャリになって、猛暑のフィリピンではうまさを倍増させるのだ。

あぁ、明日もハラペコでいればサリーが飯を食わせてくれるかな?