伝染病と協力隊

フィリピンでは、腸チフスなどの感染症に罹る隊員が非常に多い。

日本にいて、伝染病に対する知識が何も無い人が聞いたら、「それって死ぬんじゃない!」とか大騒ぎされそうだが、フィリピンの協力隊員はしょっちゅう誰かが腸チフスやデング熱などの伝染病で入院している状態なので、慣れっこになってしまった。(慣れてはいけないんだろうけど・・・)

先週も、同期の隊員が一人入院してたので、お見舞いに行ってきた。朝起きてトイレに行ったら、緑色の便が出て、ビビッて病院に直行したらしい。検査の結果、アメーバ赤痢と腸チフスのダブルパンチだったそうだ。どうやら職場のカンティーンで食べた貝が原因だろうとのこと。

それにしても、緑色の便、日本じゃあんまり見れないだろうなぁ(みたくないけど)。JICAサイドからは、不衛生なレストランで食事をするなとか、生水を飲むなとか色々指導されているのだが、実際問題無理な話である。

協力隊の基本精神である「現地の住民と同じ視線で、同じ生活をしながら、草の根の協力を行う」ことを貫こうと思ったら、必然的に不衛生なレストランで食事もしなければならないし、生水も飲まなければならない。みんなが水道水飲んでいる中で、自分ひとりだけ「ミネラルウォーター下さーい」とは言えないだろう。。。そもそも、そんなもの置いてる店のほうが少ないって話だ。

これも、協力隊が抱えるジレンマの一つだ。

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