情報地獄と"tag"の可能性

今年は、"tag"という概念が爆発的に普及する年になるのだろう。

"写真"をフラットに結合するオンラインフォト管理システム、Flickr
"Bookmark"を共有するソーシャルブックマークサービスdel.icio.us
"Blog"を有機的に関連づける、Technorati tag

これら全てのサービスは、"tag"という付加情報を用いて、溢れる情報に対する整理・検索の利便性向上を模索している。

日々世界中で、多くの製品が開発され、各地で紛争が発生し、政治家が汚職事件を起こし、新しいネットサービスが提供され、数十通ものメールを受信し、芸能人が結婚し、1秒毎に変化するRSSを配信され・・・。と、自分の頭の中でカテゴライズするだけでも、多大な時間と労力を要する情報化社会に、私達は生きている。

毎日毎日生まれては消えていく生の情報から、いかに自分に必要なものだけを抽出するか。インターネットが生まれる前は、こんなことで悩む必要もなかった。せいぜい新聞・テレビ・ラジオなどのメディアから一方向に発信された情報を、単に受信するのみでよかったからだ。

しかし、インターネットやデジタル放送などの双方向通信が実現した今では、私達一人ひとりが情報の発生源となる。そのため、情報量は加速度的に増加していくし、その一方で情報の質にもばらつきが出てきた。

この情報地獄において、自分のキャパシティが限界に達したと感じている人は多いはずである。話は戻るが、そんな今だからこそ、"tag"による情報整理の手法が編み出され、提供され始めているのだろう。

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