反政府運動
Military ends ceasefire with Reds [Inquirer]
THE ARMED Forces of the Philippines (AFP) will resume offensives against the communist New People's Army (NPA) when their 21-day unilateral ceasefire expires at midnight Wednesday, a military spokesman said.
フィリピン国軍が、21日間の一方的停戦の期限が切れた5日真夜中過ぎに、共産ゲリラ新人民軍(NPA)に対する攻撃を再開した。
フィリピン国内には、反政府勢力が存在し、武力による反政府活動や爆弾テロなどが頻発に行われていることを知っている日本人は、意外に少ないのではないだろうか(自分もフィリピンと関わるまでは、全くといってよいほど無知だったが・・・)。内戦とまではいかないまでも、それに近い紛争地域が今でもフィリピン全土に点在している。
現在、反政府勢力として、武装闘争・テロを行っているのは主に下記の3つの組織だ。
これらの反政府組織が活動を行っている地域には、基本的に協力隊は派遣されていないため、我々が直接的な影響を受けることはまずない。しかし、一歩田舎の山道などに足を踏み入れると、NPAが公道を閉鎖して軍事演習をしているという風景に出くわすことも珍しくない。
フィリピンの反政府運動は、キリスト教とイスラム教の対立を軸として、それに植民地問題、民族問題、貧困問題などが複雑に絡み合いながら、約3世紀に渡り続けられている。冷戦終結後の世界の構図は、「テロとの戦い」と称されるように、全く新しい局面を迎えている。その中において、世界のテロ戦争の縮図とも言えるフィリピンの動向は、国際社会の今後を占う上でも無視できない存在となっている。