協力隊の応募者減少

応募激減、国内に目 災害相次ぎ被災地へ、イラク拉致で不安も [毎日新聞]

開発途上国で技術支援にあたる「青年海外協力隊」の応募者数が激減している。今年の応募者数は昨年比3割減。イラクの日本人拉致事件で、海外活動を不安視する若者が増えたうえ、国内でも自然災害が相次いで、視線が被災地ボランティアに集まったことが背景にあるようだ。

予想通りの傾向ではないか。これだけ世界の情勢が不安定な上、日本でさえボランティアを求めている状況だ。応募者が減ってもおかしくない。

しかし、応募を辞退した若者の中には、日本の台風や地震被災地で活動している人が何人かはいるだろう。そう考えると、別に活動のフィールドは違えど、志は一緒だと思うので、特に悲観すべきことではないと思う。

しかし、個人的には、日本人にとって青年海外協力隊がもっと身近なものになればいいなぁとは思う。サラリーマンでも比較的容易に現職参加できるように、企業の理解が進めば、より高い技術力をもった人材が青年海外協力隊にチャレンジしてくれるのではないか。日本企業のボランティア活動に対する意識はまだまだ低いと思う。キャリアとして扱われないのはもちろんのこと、ボランティアを理由とする休職を許してくれる企業はまだまだ少ない。

日本人や日本企業に、ボランティア活動参加の意義を浸透させるには、我々が帰国後に、協力隊での活動をフルに活かした生き方をすることが大事なのだろう。