山口再考

昨日は東京についての考察だったので、今日は地元の山口について。

都会に住んでこそ分かる、田舎の特色というものがある。例えば、それは飲食業界に顕著に現れる。都会における「流行の飲食店」は、所謂メディアによって作り上げられることが多い。やれHanakoに取り上げられただとか、ゴールデンタイムのグルメ番組でやっていただというだけで、次の日にはその店の前には大行列が出来ている。

しかし、田舎での流行は「口コミ」によってしか生まれない。人と人とのつながりがとても強い田舎では、メディアの情報より、お隣さんに聞いた情報の方が信頼される。だから、田舎で商売をするには、私生活においても粗相が出来ないのだ。どこで誰が見ているか分からないから。

現代社会には情報が満ち溢れている。それを取捨選択する能力を持たなければ、本物を見つけることは出来ない。情報社会において「かしこく」生きるには、都市型情報収集能力と田舎型情報収集能力の両方を併せ持たなければならないのだ。