丸ビルの火が消えた

また一つ、大阪の名物がなくなってしまった。

梅田の丸ビルのシンボルである、電光掲示板が撤去されたのだ。っても、結構前の話らしいのだが、自分がこの目で確かめたのは、今日がはじめてだった。第一印象は、「なんとも情けない姿に成り下がってしまったなぁ・・・」だ。イメージとしては、シャーペンのキャップを外して、消しゴムが丸見えになってしまったと言えば分かりやすいだろう。

友達と待ち合わせをしているときなどに、よく丸ビルの電光掲示板を見て、時間をつぶしていた。特に内容には気をとめていなかったが、丁度いい暇つぶしにはなっていた。自分の中では、ただの暇つぶしの道具に過ぎなかった電光掲示板だが、なぜかあるべき場所にあるべき電光掲示板が無いというこの単純な事実が、今の日本の経済状況の停滞感を敏感に映し出しているような気がする。

今日は大阪市の市長選挙だった。大阪の未来を担う市長さんの目には、この哀れな丸ビルの姿はどのように写ったのだろうか。