個人語

人それぞれ、その人しか使わない言い回しを持っているものだ。

例えば、初対面の人が聞いても理解出来ないような言い回しの口調であっても、長年連れ添った親友や家族であれば、その言葉の意味を理解出来ることがある。ここでは、それを「個人語」と呼ぶこととする。

うちの部署にも、独特な「個人語」を操る後輩がいる。彼は一応SEなのだが、どーにもこーにもSEとは思えない言語で喋るのだ。例えば、「俺、画面に入れねー」。これを標準的な日本語に訳すると、「私はドメインにログイン出来ません」となる。また、「Excelにつながんないんだけどー」。これは、「このExcelファイルは開くことが出来ません」となる。

コンピュータに疎い方は分からなくてもしょうがないとして、SEで飯を食っている限り、上述のような個人語を仕事中にふつーに使っていると、職場でかなり注目を浴びることになる。仕事中は、やはり「個人語」を使わずに、「日本語」を使うのが無難だろう。