最適なソリューションとは・・・

たまには、SEらしく技術的な話でもしてみることとする。

っても、そんなに技術的な話ではないのだが(どないやねん!)、最近よく思うことの一つとして、ホストに慣れ親しんだユーザは、オープン系のシステムにおいてもホストのようなユーザインタフェースを望むという点が挙げられる。

例えば、なんらかのコードを入力(選択)する項目に対しては、コンボボックスやラジオボタンを使用して、ユーザのオペレーションミスを減らすというのが、最近の主流だろう。しかしホスト好きなユーザは、あくまでテキストボックスによる、コード番号の直接入力にこだわる。開発する側の人間にしてみれば、エラーチェックの項目が増えてたまったもんじゃないのだが、ホスト好きは絶対に譲らない。

理由は明確で、ホスト好きのユーザは概して「テンキー」だけで操作出来るシステムが大好きなのだ。やたらとマウスを多用させるシステムを提案すると、頭ごなしに「めんどくさい」と言われる。タブキーとスペースキーをうまく使えばマウス無しでも使えますよってアドバイスしても、取り付く島も無い。

確かにテンキーだけで操作が出来るってのは、入力スピードという点からすればとても優れたシステムだろう。賛否両論はあるだろうが、最先端の技術が、最適な技術とは限らないってことの、最たる例ではなかろうか。SEとして、ユーザに最適なソリューションを提供するってことは、技術と業務の最適なバランスを探り当てる作業であるということを、つくづく感じる今日この頃である。