ありふれた一日

記憶に残らない日は、一生でどのくらいあるのだろう。

今日は恐らくその部類に入る日である。朝起きて、仕事に行って、帰りに軽ーく飲んで(飲むのは日常)、帰って寝る。とてもありきたりな日。恐らく一週間も経てば、「先週の今日何してた?」って言われても容易には思い出せないだろう。

確かに、記憶に残っている日など、一生で数えるほどしかない。しかし、なんだかなー悲しい。今日一日は俺に取って何だったのだろうっていう気持ちになる。長い目で見れば、「あの頃は〜だった。」と、長い時間のひとまとまりとして思い出すことはあるかもしれない。しかし、「今日」という日限定では、恐らく思い出せない。

毎日毎日を至極充実した日々にするのはかなり難しいことかもしれない。しかし、今日一日で自分が誰かに伝えた言葉、成し遂げたこと、感じたことは、とても尊いものだと思う。忘れたくない、そして忘れられたくない。誰もが感じる素朴な欲望を切に感じる。